あなたの人生、片付けます 垣谷美雨 読んだ
以前読んだ「あなたのゼイ肉、落とします」と同じインストラクタ(ぽっちゃり)さんが出てくる話。今回のは、「汚部屋」の片づけから始まるのだけど、これも面白かった。
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あなたの人生、片付けます 垣谷美雨 読んだ
以前図書館で借りて読んだ本が面白かったので、また続きのようなものを見つけて読んでいる。
それが今回の、「あなたの人生、片づけます」である。
ハードカバー本もあるが、既に文庫版も出ている。
▽以前かいた記事。
・あなたのゼイ肉、落とします 垣谷美雨 読んだ
今回のこの本は、2013年11月10日第一版。
4つの短編が収録されていて、その短編は、「小説推理」にて連載されていたもの。
4つの短編それぞれに、主人公がいるけれど、4つに共通しているのが、指導するインストラクターさん。
「ゼイ肉」のほうもこんな感じだった。
そして、今回は、「片づけ」がテーマ。
なかなか奥深い。
片付けるということ
4つの短編の1つめが、普通に、「汚部屋」ですが、それ以外は、そうでもない。
だから、「片付ける」っていうことについて、考えさせられる。
生きていれば、色々買うし、捨てる機会も失っていくわけで、結果、沢山のいろんなものが部屋の中、または家の中に貯まっていく。
いつか、使うと思っていても、いつかっていう未来は、不確定だし、未来はいろんな条件で変化していく。
深い、深いわー。
4編目にこんな言葉が出てくる。
喪失感の共有
過去の人間関係のつながりの中で、やっていたこととしての言葉だ。
傷はいえないけれど、「喪失感の共有」つまり、「自分だけではない」という気持ちの共有で乗り切れることがあるというような、言い方をしているところがある。
深い、深いのよ。
色々と考えてしまった。
最後は、ホロリとなる。
片付けるの前に、なぜ買ってしまうのかを考えてみる
モノを増やすから片付けなくてはいけない羽目に陥る。
わかっているが。
何故買ってしまうのか。
これもまた難題。
買う理由としては、いろいろあるけれど、便利そうだからとかもあるけれど、でも本当は、満たすために買ってしまうのかもしれないと思っている。
無意識でやっている「満たす」ための買い物ならば。
もちろん、その程度じゃ「満たされない」。
安全安心を満たしたり、足りなくなるかもしれないという未来(今でもいっぱい持っているのに)を回避するために買ったり。
いろいろあるなぁと思ったり。
捨てられないのは何故かも考えてみた
この本から、私が見えてきたのは、時間の流れ。
時間の流れの中で「捨てる機会を失った」というのが見え隠れ。
時間の流れというのは、人生のこと。
死ぬまで続く。
その中で、モノは増えていく。
増えたものは、捨てなければ、減っていかないのは当然だ。
そして、捨てる習慣ががなければ、当然、積もっていく。
持っているのもいいけれど、それぞれに使用期限を付けていくのが必要かもしれない。
一生ものの「モノ」なんて、今はもうかなり限られている。
私に限って言えば、全く思いつかない。
まとめ
「片付ける」は、結構深い。
「捨てる」も、やばい。
どちらも苦手だけど、環境をより良くするために、意識するのが大切かなーと思いました。
てっことで、この本は、深いですよ。
以上である。
本はこちらから。
こちらは、文庫のほう。
図書館にあるなら、そっちでもいいと思う。
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